なるほどTheBible2025/06/25
=金の子牛を二つ=
Q:ヤロブアムは本当に偶像崇拝を推奨したのですか?
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[参考聖書箇所]Ⅰ列王記12:28
そこで王は相談して金の子牛を二つ造り、彼らに言った。「もうエルサレムに上る必要はない。イスラエルよ。ここに、あなたをエジプトから連れ上った、あなたの神々がおられる。」
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A:大変難しい質問です。一般的にはここに登場する「金の子牛」はエジプトからのユダヤ人の悪習であり荒野でアロンが作ったものと同様なものと説明されています。ところで「金の子牛」がイスラエル10部族にとって違和感はなかったのでしょうか。これほど単純に受け入れられることを不思議に思えませんか。「金の子牛を二つ」がヒントになりそうです。この子牛はおそらくケルビムの形をしており、「ソロモン神殿の至聖所に安置されていた契約の箱を守る二つの強大なケルビムを模倣したもの」で、その「ケルビムの姿は翼のある雄牛の姿」でした。しかし、主なる神の認可なしに設置された「無許可のコピー」であるため、列王記の著者たちが、敢えて安置されたケルビムを「子牛」と呼んだという説があります。つまり、ヤロブアムは、ソロモンの神殿にあった巨大なケルビムを模したと推察られるのです。
前述したように、そもそもソロモン神殿の至聖所にある巨大なケルビムは、契約の箱の蓋に置かれたケルビムとは似ても似つかぬものでした。契約の箱より目立った存在だったので、イスラエルの人々にとって、ケルビムがご神体の様に映ってしまっていたのです。違和感がないのはこうした理由によるのです。イスラエルの王自らが主なる神を異教の偶像と同列に置き、およそ信仰心の片鱗も見せることがなくなったことは民衆もそれに倣っていた証拠にほかなりません。ソロモンのこの悪習慣について命懸けで諫言する預言者もいなかったのです。
