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ローマ人への手紙16章

ローマ人への手紙 16章
=本章の内容=

❶挨拶のことば❷最後の警告➌同労者の紹介❹信仰に堅く立つ

=ポイント聖句=

あなたがたは聖なる口づけをもって互いのあいさつをかわしなさい。キリストの教会はみな、あなたがたによろしくと言っています。 (16:16)

=黙想の記録=

●本章の16回も使われている「よろしく」「あいさつ」は英語では「Greet」または「Salute」が使われていて、「あいさつする、敬意を払う」の意味です。ギリシャ語では「アスパーザマイ」で「あいさつする」という意味のほかに「自分に引き寄せる・喜んで受け取る」などの意味もあります。また個人名もたくさん出てきています。こういう人たちのことを現代流に言えば「祈りのサポーター」と言います。16章に挙げられた個人名の多さは、全て祈りのサポーターです。
●すでに召天された宣教師のお宅にお招きを受けた時、奥様は私に「祈りのノート」を見せてくださいました。拝見したノートには、数百人の名前がびっちりと書かれていました。「この方々が、私たちの為に日々祈りをささげてくれるのよ。」と言われた奥様もまた、これら数百人の方々の様々な必要の為、日々にとりなしの祈りをしているのです。また、ダイニングキッチンで手料理をご馳走になったことがありますが、コルクの掲示板には所狭しとばかりに、写真や手紙が貼り付けてありました。奥様もまたこの送られてきた手紙の返事を書き送ったり、多くの集会宛に手紙を毎日せっせと書いていたのが、とても印象的でした。この手紙が祈りのサポ―ターの「心を引き寄せた」とは言えないでしょうか。
●パウロもまたしかりです。あの偉大な働きは、この祈りのサポーターなしには成しえなかったのです。そしてパウロもまた多くの手紙を祈りのサポーターに送り続けていたことが容易に想像できます。自分の日々の必要の為、あるいは目の前の様々な困難を乗り越えるため、パウロ自身が祈っていたことは当然ですが、それにもまして、「他者の為に祈ること」が「彼の日課」でした。自分の生活の必要は、また困難からの脱出については、この祈りのサポーターが自分以上に、時間をかけて祈ってくれるという実感があったのです。故に大胆な働きに踏み込んでいくことができたのです。「よろしく」には、そんな意味も込められているのです。あなたにはこの祈りのサポータがいらっしゃいますか。