ローマ人への手紙14章

ローマ人への手紙 14章
=本章の内容=

❶さばかない❷つまずかせない

=ポイント聖句=

このようにキリストに仕える人は、神に喜ばれ、また人々にも認められるのです。そういうわけですから、私たちは、平和に役立つことと、お互いの霊的成長に役立つこととを追い求めましょう。
(14:18~19)

=黙想の記録=

●本章でパウロは対人関係の中でも特に重要な「主にある兄弟姉妹」への対応を述べています。「信仰の弱い人」とはイエス様に合って「新生したばかりのよちよち歩きの主にある兄弟姉妹」のことだけではありません。性格的に、「几帳面」「潔癖症の人」あるいは「伝統や慣習を重んじる人」などが挙げられるでしょう。その為に、周囲の人を裁いてしまうわけです。特殊な事柄にとても拘りが強いのです。ここではユダヤ教の各種の規定を重んじる人々がそのサンプルとして紹介されています。「信仰の強い人」とは、「聖書の基本的教えに反しない限り、何事にもこだわらずに自由に活動のできる人」のことです。
●パウロはここで「信仰の弱い人」と「信仰の強い人」が、それぞれ「自分こそは正当だ」と思い込み「他者を見下す」ことを厳に禁止しています。
これはイエス様の心から出ていることではないからです。「正当正義をふりかざす」のではなく「他者に役立とうと心掛ける」信仰生活を送るようパウロは勧めています。