ローマ人への手紙7章

ローマ人への手紙 7章
=本章の内容=

❶律法の効力❷罪の律法と神の律法

=ポイント聖句=

では、この良いものが、私に死をもたらしたのでしょうか。絶対にそんなことはありません。それはむしろ、罪なのです。罪は、この良いもので私に死をもたらすことによって、罪として明らかにされ、戒めによって、極度に罪深いものとなりました。(7:13)

=黙想の記録=

●本章ではまだ「キリストの十字架による救いの道」は書かれていません。
●ユダヤ人にとって律法こそは、自分を律する戒律であり、神を知るものではありませんでした。律法は「到達目標」ではありません。人は「神の義の基準には到底達しえない」のです。律法は私たち、罪という死に至る病原体をチェックする「試薬」であって死から救うことのできる「特効薬」ではありません。試薬の精度が高ければ高いほど、どんな微細な罪も見逃すことはありません。律法はまさにそのような存在です。
●生まれた時から持っている罪という病気、死に至らせる病気に対して、人に自己回復力は全くないのです。治りたいという欲求があっても、力がないのです。
●聖書は私たちを「罪人」と断罪する書物です。この聖書がない限り自分が罪をもっていることが正確に分かりませんでした。罪が死に至らせる恐ろしい存在と言うことも見つけ出すこともできませんでした。でも聖書は、人を「断罪する」だけの書物ではなく、人を「生かす」書物でもあるのです。