最新情報

ローマ人への手紙5章

ローマ人への手紙 5章
=本章の内容=

❶信仰による救い❷永遠の命は神の賜物

=ポイント聖句=

そればかりではなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。(5:3・4)

=黙想の記録=

●前半では、「神との平和・神との和解」がもたらす基督者への影響を、後半では、「多くを赦す恵みと一つの違反でもさばきが該当する」ことを教えています。8節で、「キリストが私たちのために死んでくださったことにより、神は私たちに対するご自身の愛を明らかにしておられます。」とありますが、イスラエルの復興の為のメシヤ(キリスト)像しかなかったユダヤ人には到底理解しがたい教えでした。神の平和がもたらされるのも、神との和解が成立し罪を赦されるのも、国家単位ではなく人間ひとりひとりの魂に対して行われるものだと説明しています。さらにこの結果、信じる者の魂に聖霊が与えられ、この聖霊が、私たちをキリストに似たものと変えてくださるとの約束を述べています。
●3章からの続きですが基督者の「選民意識」は、関心が優越感という形で他者に向かう傾向がありますが、聖霊はこれと真逆で、関心を「己の魂の成長」に向けさせます。人生の全ての関心が、キリストが私たちに形作られることに向かうのです。基督者には、元来、他者に対して優越感などもつ余裕などないはずなのです。「練られた品性」が私のうちに築かれることを切に願いましょう。一千回のアドバイスより、百万回の説教より、人は人を見て救い主を知ることの方が多いのですから。これを「無言の言葉」と呼んでいます。