最新情報

ローマ人への手紙3章

ローマ人への手紙 3章
=本章の内容=

❶律法によって生じるもの❷信仰によって生じるもの

=ポイント聖句=

それとも、神はユダヤ人だけの神でしょうか。異邦人にとっても神ではないのでしょうか。確かに神は、異邦人にとっても、神です。 (3:29)

=黙想の記録=

●1章でパウロは神の裁きを当然受ける人間の真の姿を描写し、この2章では神の裁きの存在を知りながらそれをないがしろをにする人々について、そして3章ではどうすれば神様に義と認められるかについて記されています。ユダヤ人の優位性を上げていますが、それはユダヤ人が特殊な能力を持っているからではなく、主がそれを付与したからなのです。それをユダヤ人は他民族を見下すだけの「選民意識」に育てあげてしまいました。ユダヤ人が主の特殊な賜物や使命を委ねられたのに、それができない現状は主に側に責任があるのではなく、その賜物や使命の障害となる「罪」についてないがしろにしてきたユダヤ人の側に問題があったのです。人間の罪の恐ろしさを、そして罪からどう解放されるのかが、ユダヤ人に託された律法に表現されているのに、それを汲みとらなかったのはユダヤ人です。罪人は異邦人だけではないのです。
●自分の教会や、自分たちの信仰の優位性を前面に出すことを「選民意識」と私は定義しています。基督者として選ばれただけなのに「あのグループよりは。あの人達よりは、私たち(私)の方が正しいとか・実績がある」と言う見当違いな状態にいることです。他の基督者を見下す状態です。「自分は他の人よりもっと罪深い存在だ」「今あるのは全て神様の愛の賜物だ」ということが認められないのです。