詩篇第一巻 第37篇
詩篇第一巻 第37篇
=本章の内容=
立腹する時にこそ
=ポイント聖句=7,主の前に静まり耐え忍んで主を待て。その道が栄えている者や悪意を遂げようとする者に腹を立てるな。8,怒ることをやめ憤りを捨てよ。腹を立てるな。それはただ悪への道だ。(新改訳2017版)
7すべてを主にゆだねて、安心しなさい。神が立ち上がるまで、忍耐して待つのです。悪者どもの繁栄ぶりをねたんではいけません。8怒るのをやめ、憤りを捨てなさい。くよくよと思い悩んではいけません。自分に害をもたらすだけです。(リビングバイブル)
「25,若かったころも年老いた今も私は見たことがない。」とあるところからダビデが老人になってからの詩で、様々な経験を経て得た人生訓をあげつらっているようだ。37篇の筆致は人生訓で彩られた箴言のそれ類似している。
祈りの内容祈りの言葉が見つからない
祈りの確信 =黙想の記録=●1~8節では「腹を立てるな」と言う言葉で始まり終わっている。義憤も含め人が立腹する時、感情に任せてしまうと自分を忘れてしまうものだ。それが引き金となって今度は自分自身が問題の発生源になることもありうる。こうした時に以下の様にして自分を守るようにとダビデは訓戒している。①「2,彼らは草のように」・・・目前の問題は一過性でありいつまでも継続しないことを悟ること
②「3,主に信頼し善を行え。地に住み誠実を養え。」・・・他者を批判非難する前に自分のできうる最善をおこない、自分に委ねられていることを誠実に実行していくこと
③「7,主の前に静まり耐え忍んで主を待て。」・・・自分で状況を変化させるのではなく、主が動いてくださるのをひたすら待つこと。
④「11,しかし柔和な人は地を受け継ぎ豊かな繁栄を自らの喜びとする。」・・・柔和とは他者に対する思いやりのこと。やさしく、おだやかなさま。とげとげしい所のない、ものやわらかな態度・様子のこと。
⑤「16,一人の正しい人が持つわずかなものは多くの悪しき者が持つ富にまさる。」・・・多くを求めずわずかなもので満足できる心を持つこと。
⑥「23,主によって人の歩みは確かにされる。」・・・御言葉や信仰の先輩のアドバイスに耳を傾けること。金儲けのアドバイスでは必要ない。
⑦「26,その人はいつも情け深く人に貸す。」・・・自分の手にしている者は自分の所有物ではなく主なる神様からの借り物である。ゆえに他者の為に使ってこそ価値がある。
⑧「30,正しい人の口は知恵を語りその舌は義を告げる。」・・・口は災いの元。口から出すのなら神様が如何に自分を丁寧に愛情をもって取り扱ったか(知恵)を語ること。またこの世の処世術ではなく神様にある正しい生き方を語ること
⑨「37,全き人に目を留め直ぐな人を見よ。平和の人には未来がある。」「37それに引き替え、正しい人はどうでしょう。非の打ちどころもなく高潔で、平和を愛するその人の未来は美しく輝いています。すばらしい晩年が待っているのです。(リビングバイブル)」・・・世俗の楽しみに溺れず世俗の価値基準で行動しないとなること(高潔な生き方)。
語句①腹を立てる(1,8):英語Fret not(KJV)Don’t worry(NLT)、ヘブル語ハラ―[燃え上がる,怒る,腹を立てる]