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詩篇第一巻 第26篇

詩篇第一巻 第26篇
=本章の内容=

試みは心を精錬する絶好の機会

=ポイント聖句=

主よ私を調べ試みてください。私の心の深みまで精錬してください(26:2)

置かれた状況

イスラエルでは三年間の激しい飢饉が続いた。サムエル第二21章に記述されているようにサウルがギブオン人の血を流した罪がこの長い飢饉の原因であることを知り、ダビデはギブオン人たちを呼び出して償いをしようとするときに作られた詩篇と言われている。その際ギブオン人に要求に従ってサウルの子孫7人が処刑され野ざらしになった。その後3年ぶりに雨が降ったことで、サウルの罪の償われることとなった。
祈りの内容

主よ私を弁護してください。(26:1)
主よ私を調べ試みてください。私の心の深みまで精錬してください。(26:2)
どうか私のたましいを罪人どもとともに私のいのちを人の血を流す者どもとともに取り去らないでください。(26:9)
私を贖い出してください。あわれんでください。(26:11)

祈りの確信 =黙想の記録=

●飢饉と言う自然災害がダビデの罪を思い起こさせたと言える。ダビデが犯した罪は法的に裁定がくだらなければならないはずだがかなり長期間うやむやにされていた。人為的でも自然が要因でも災いが起こることは疎ましいことである。できれば避けて通りたい。しかし、一つ一つの災いに意味があるとするなら、それは私の心にある課題が要因しているに違いない。その課題がクローズアップされ精錬される必要がある。ダビデもまた災いは主からの伝言と受け取り、心の内側にある主の御心と相反する課題を取り去っていきたいと感じている。
●「主よ私は愛します。(26:8)」は主に対する熱心さ誠実さを言いえている。「愛する」ことに一点の曇りがあってはならないはず。また一点の疑いをもってもいけないはず

=注目語句=

語句①弁護(26:1):英語Judge・Declare ヘブル語シャファトゥ(שָׁפַט)治める・裁く・決定する・裁きを下す・区別する
語句②歩む(26:1・3・6・11):英語walk; ヘブル語ラーフ(הָלַךְ)歩く・行く・来る