最新情報

詩篇第一巻 第18篇

詩篇第一巻 第18篇
=本章の内容=

完全な救い、油注がれた者としての自覚

=ポイント聖句=

主は生きておられる。ほむべきかなわが岩。あがむべきかなわが救いの神。(18:46)

置かれた状況

●サウルの手から救い出された日に、彼はこの歌のことばを主に歌った。

祈りの内容 祈りの確信 =黙想の記録=

●サムエル記第二22章にほぼ同じダビデの賛歌が記されている。以下の様に4つの内容に分類できる。
1~3:主なる神の描写:我が 巌・砦・救い主・身を避けるわが岩・盾・救いの角・やぐら
(1)人手に寄らない自然の要衝:巌、岩・・・無機質と見える自然環境
(2)人工建造物または自然を利用した道具:砦、盾、角、やぐら・・・神の力添えで建てられた物
4~19:私を囲む状況と救い
・滅びの激流(無意味な世界へ流されて行く状況)、死の罠(傷つけられて捕まえられ逃げ出せない状況)、よみの綱(拘束され自由がない絶体絶命の状況)の中にいたダビデ
・嵐の様な主の動き・・・ダビデを救い出される様子を表現したものであるが、この状況はイエス様の地上再臨を彷彿とさせられる。
①叫びは御耳に届いた
②お怒りになった・炭火は燃え上がった
③天を押し曲げて降りて来られた・ケルビムに乗って飛び風の翼で天翔られた
④雹そして燃える炭を敵に浴びせた
⑤水の底が現れ地の基があらわにされた
⑥大水から私を引き上げられた
⑦私を広いところに導き出し
20~28:ダビデの信仰の歩み・・・「主が私を喜びとされた(18:19)」ことの理由が記されている=ダビデの信仰の歩み方は「私の神主は私の闇を照らされ(18:28)」るものだった
29~45:主の救いの確かさ・・・「あなたの謙遜は私を大きくします(18:35)」とあるが、これは主なる神がダビデのような信仰者に歩み寄られるからこそ信仰が保たれることを意味している。決して己の力なのではない。
30,「神その道は完全。主のことばは純粋。主はすべて主に身を避ける者の盾(18:30)」御言葉が戦いにおける防具になる。ただし「純粋」とあることから自分の偏った思い入れによって混ぜ物を作らない。
46~50:油注がれた者(18:50)としての自覚・・・「主はご自分の王に救いを増し加え主に油注がれた者ダビデとその裔にとこしえに恵みを施されます。(18:50)」はダビデの確信であり信仰の原点である。「油注がれた者」として主なる神が自分を王として召し出されたとの確信である。この確信を持つことでダビデはぶれない信仰を持ち続けて来た

=注目語句=

語句①(油注がれた)英語anointed(聖油を注がれた)ヘブル語מָשִׁיחַ(マシヤ)油を塗ったもの、メシア、メシアの王子、イスラエルの王、イスラエルの大祭司、油を塗った王たち