詩篇第一巻 第14篇
詩篇第一巻 第14篇
=本章の内容=
悪魔の誘惑からの脱出
=ポイント聖句=愚か者は心の中で「神はいない」と言う。彼らは腐っていて忌まわしいことを行う。善を行う者はいない。(14:1)
置かれた状況 祈りの内容ああイスラエルの救いがシオンから来るように。(14:7)
祈りの確信神は正しい一族とともにおられるからだ(14:5)
主が彼の避け所である(14:6)
元どおりにされる(14:7)
●本篇はダビデが神の目線から悪人の様子を描写している様に思えるが、私には悪魔の誘惑に陥っている聖徒の状態を描いている箇所に思える。
「神はいない」と言っている
「腐っている」心の中に清潔な思いはない
「忌まわしいことを行い善を行わない」言動が自己本位で他者のことを顧みることがない
「無用な者となった」主なる神の為に働こうとしない
「善を行っている」者の障害となっている
●こんな状況に陥っている聖徒を救い出す術はあるのだろうか。こうした状態に陥っている者を救い出すのに主なる神は「恐れ(14:5)」を伴った事件や事故に遭遇させることがある。
●善とあるがヘブル語の意味を辿ると「御霊の実(ガラテヤ5:22~23)」の性質と重複したところがある。「善を行う」とは他者の為でもあり自分の良好な精神状態の為でもあることが伺える。
語句①腐っていて忌まわしいこと(14:1)
・・・英語corrupt腐敗したヘブル語שָׁחַת(シャハッ)滅びる、朽ちる、台無しにする、堕落する、腐敗する、甘やかされる
語句②善(14:3)
・・・英語good ヘブル語טוֹב(トーブ)愉快な、心地良い、良い、豊かで、評価に値する善い、適切な、喜び、幸福、繁栄、良い理解、善良、親切、良性、正しい(倫理的)