詩篇第一巻 第4篇
詩篇第一巻 第4篇
=本章の内容=
❶魂の解放
=ポイント聖句= 8,平安のうちに私は身を横たえすぐ眠りにつきます。主よただあなただけが安らかに私を住まわせてくださいます。 置かれた状況 祈りの内容私をあわれみ私の祈りを聞いてください。(4:1)
御顔の光を私たちの上に照らしてください。(4:6)
追いつめられたときあなたは私を解き放ってくださいました(4:1)
主はご自分の聖徒を特別に扱われるのだ(4:3)
あなたは喜びを私の心に下さいます(4:7)
平安のうちに私は身を横たえすぐ眠りにつきます(4:8)
■ダビデがサウルまたはアブサロムに追われていた時、まさに四面楚歌、追い詰められた状況にあった。私たちには具体的な敵はいないかもしれないが、こうした抑圧された閉塞感を感じることは多々あるだろう。
■ダビデの追い詰められた客観的状況は当分変化がない。しかし、魂においては彼は「神が解き放って下さる」ことを幾たびも経験してきたのだろう。この経験が彼の心にゆとりをもたらしていたに相違ない。
語句①追いつめられた(新改訳3版では「苦しめられた」) 英語では「in distress」で「極度の不安、苦悩、悲嘆、嘆き」、「〔病気・けがなどによる〕機能不全、苦痛」、「〔船などの〕遭難」、「経済的困窮、貧苦」の意味がある。ヘブル語で「צַר(ツェール)」で「敵、抑圧者、トラブル、遭難、苦悩、狭い、海峡、火打ち石、悲しみ」の意味で「抑圧されている、閉塞感がある」との意味にもとれる。
語句②解き放って(新改訳3版では「ゆとりを与えて」) 英語では「enlarged me」で「〔~を〕大きくする、拡大する、増やす、増大させる、〔~の〕範囲を広げる、〔~を〕詳細に述べる」の意味がある。ヘブル語では「רָחַב(ラヘーブ)」で「広くする、大きくする、かさがふえる」の意味がある