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口ずさむだけで!?軽すぎです。

2024年7月4日

《なるほどThe Bible》2022/12/26
=口ずさむだけで!?軽すぎです。=
【参照聖句】主のおしえを喜びとし昼も夜もそのおしえを口ずさむ人。(詩編1:2)
●「口ずさむ」という言葉はともすれば鼻歌の様に軽く口にするイメージを与えますが、どうもこの翻訳は軽すぎると思うのです。
●ここで使用されている「口ずさむ」は英語では「meditates」が使われ、ヘブル語で「ハガー」が使われています。ちなみに韓国語聖書は「黙想する」となっています。「口ずさむ=暗唱する」意味合いよりも「黙想する・瞑想する」に重点が置かれていると思うのです。その時々の霊的成長度によって、またその時々に置かれている環境によって黙想内容・瞑想内容は絶えず変化します。同じ個所を読んだとしても年齢により環境により浮かび上がる黙想内容が異なるのは当然です。一葉ではないはずです。
●この「ハガー」には「黙想する・瞑想する」の意味のほかにも「呟(つぶや)く、唸(うな)る、想像する」もあります。未成熟な信仰心の場合、「呟く(イザヤ59:3)、唸る」の和訳もあるように、その時の自分にとって置かれた環境が不条理極まりないと感じ、苛立ちから、父なる神様に訴えかけるようなこともしばしばあり得ます。ちょうど思春期の私達が「父さんのわからずや。父さんは頭が固い」などと反抗するのと似ていますね。しかしそんな場合呟き唸った後には、気まずさが生じませんか。さらには、幼稚な私達の不平不満をも静かに受け止めて下さる父なる神の存在を結果的には気づかされることはありませんか。「呟いたり、唸なったり」する黙想・瞑想もありだと思いませんか。黙想・瞑想は単に考えたり想像したりするだけの代物ではないはずです。この黙想・瞑想には当然祈りも伴っているはずです。黙想・瞑想の時間とは祈りを含めた父なる神様との親密な会話でもあるのです。それゆえに黙想・瞑想が数分で終わるなど言うことは考えられないはずなのです。何度も何度も同じことを繰り返すこともありなのです。あるいは時を経て急に納得できる場合もありなのです。
●聖句を暗唱したりまた聖書を通読することは推奨されるべきですが、それ以上にこの詩編第1篇は「聖書を瞑想する」ことを勧めているのです。