士師記13章-2

士師記13章-2
=本章の内容=

➌天に上るみ使い❹サムソンの誕生

=ポイント聖句=

19,そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主に献げた。主のなさる不思議なことを、マノアとその妻は見ていた。

=注目聖句①=

17・・・「あなたのおことばが実現しましたら、私たちはあなたをほめたたえたいのです。」(新改訳2017)
17・・・「おことばどおり男の子が生まれたら、あなた様の預言のとおりになったと、みんなに知らせたいのです。」(リビングバイブル)
17・・・汝の言の效驗(こうけん=ききめ)あらんときは我汝を崇めん(文語訳)
17・・・when thy sayings come to pass we may do thee honour?(KJV)
17・・・For when all this comes true, we want to honor you(NLT)
Honorの部分はヘブル語でカバードゥ[重んじる,誉める,栄誉を与える] =注目聖句②=

18,・・・「なぜ、あなたはそれを聞くのか。わたしの名は不思議という。」(新改訳2017)
18・・・「なぜ名前など尋ねるのか。それは知らされるべきではない。」(リビングバイブル)
18・・・, Why askest thou thus after my name, seeing it is secret?(KJV)
18・・・, How is it that thou askest after my name, seeing it is wonderful?(NLT)

=注目聖句③=[/su_label

19・・・それを岩の上で主に献げた。主のなさる不思議なことを、マノアとその妻は見ていた。(新改訳2017)
19・・・主にささげました。すると主の使いは、とても不思議なことをして見せたのです。(リビングバイブル)
19・・・and offered it upon a rock unto the LORD: and the angel did wondrously; and Manoah and his wife looked on.(KJV)
19・・・and offered it on a rock as a sacrifice to the LORD. And as Manoah and his wife watched, the LORD did an amazing thing..(NLT)

=黙想の記録=

➌17-23節:天に上るみ使い・・・「預言が成就した暁には周囲に知らせみ使いを褒め称えたい」とマノアは御使いに名前を尋ねた理由を伝えます。しかしみ使いは褒め称えられる対象ではなく主なる神こそ褒め称えられるべきです。主なる神以外に礼拝の対象を作ってはならないからです。マノアの問いにみ使いの返事は「私の名前は不思議」とする訳もありますが、ヘブル語ではペルイーが使われています。詩篇139篇6節に同じ言葉が使われていますが、ここでは「素晴らしい・信じがたい・理解できない」の表現です。「不思議」という固有名詞で答えたのではなく、「私に付けられた名前は理解しがたい程神聖な物」と取る方が自然です。荒野での試みのとき悪魔はイエス様に「私を拝むなら・・・」と誘惑してきました。つまり天使礼拝を要求してきたのです。天使は自分自身が礼拝の対象になることを必ず拒みます。こうした観点で見るとマノアには主なる神様への信仰の知識も意識も薄かったことが伺えます。「19,そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主に献げた。主のなさる不思議なことを、マノアとその妻は見ていた。」の文中に「主の献げた」とありますが、マノアはみ使いと思しき人物をもてなすだけのつもりで単なる食物を持参ししたのですが、目の前の人物が礼拝対象ではないと固辞したので、結果的に「主なる神に全焼の生贄として献げる」と宣言したのでしょう。それを聞いてみ使いはギデオンの時と同様に岩から炎を吹き上がらせ焼き尽くし、更に使命を果たしたみ使いは主の使いは祭壇の炎の中を上って行ったのです。凡そ人間業では片付きません。マノアとその妻は、ショックのあまり地面にうつ伏せに倒れました。既に主の使いは去った後なのに「神を見る者は必ず死ぬ」とマノアは叫んでしまうのです。ギデオンも同様な言葉を発しています(士師記6:22)。ギデオンの時は主ご自身がその恐怖を取り除く言葉をくださいました。ところがここでは主なる神様の言葉は必要ありませんでした。それはマノアの妻の信仰から出た言葉です。要約すると「主なる神様が岩から炎を吹き出し全焼の生贄として受け入れて下さったのなら、私達を受けいれ約束を実行なさることを保証しているはずです。」マノアの未熟な信仰姿勢に対し、マノアの妻の信仰が光り輝く場面です
❹24-25節:サムソンの誕生・・・マノアの妻は男の子を産み、サムソンと名付けました。「2成人したサムソンが、ツォルアとエシュタオルの町との中間点にあるダン族の練兵場を訪れるたびに、主の霊は、彼を奮い立たせ始めたのです。(リビングバイブル)

=注目語句=

語句①不思議(18):英語secret[秘密,不思議](KJV) wonderful[素晴らしい](NLT);ヘブル語ペルイー[素敵,不可解な,並外れた]・・・詩篇139:6では「このようなことはあまりにも栄光にあふれ、すばらしい話なので、ほんとうだとは信じがたいほどです。」と素晴らしい・信じがたいの表現になっている。

=注目地名= 地名①ツォルア(2):英語Zorah;ヘブル語ツォアラ[スズメバチ]・・・ダンの部族に割り当てられた町(ヨシュア19:41)

地名②エシュタオル(25):英語Eshtaol;ヘブル語エシュタオール[懇願、嘆願、哀願、祈り・・・]狭い道やくぼみの多い低地の町。ダン部族の割り当て地(ヨシュア記19:41)サムソンが幼少期を過ごした。

地名③マハネ・ダン(25):英語the camp of Dan(KJV) Mahaneh-Dan(NLT);ヘブル語マハネ・ダン[ダンの野営地]

士師記

Posted by kerneltender