士師記13章-1

士師記13章-1
=本章の内容=
❶受胎告知❷マノアの提案
=ポイント聖句=5,見よ。あなたは身ごもって男の子を産む。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから、神に献げられたナジル人だから。彼はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。
=黙想の記録=士師記13章-1
=主な内容=
=ポイント聖句=
」
=黙想の内容=
❶1-7節:受胎告知・・・イスラエルは霊的悪循環により40年間ペリシテ人の支配下におかれます。主の御使いが不妊のマノアの妻に現れ以下の約束を告げます。(1)彼女が息子を産むこと(2)この息子がイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。しかし誕生後はナジル人として養育するよう命じます。マノアの妻は急ぎ夫のところに戻り主の使いの約束と命令を伝えます。そこから時間が経過したものと思われます。8節で「生まれてくる子に」と書かれていますが、すでにこの時には妊娠の兆候があったのかもしれません。と、するとマノアの妻は出会った人物の預言が現実となることに不安を覚えたかもしれません。その不安が祈りと願いに出てくるのは当然なことです。でもここで大事なポイントは異教の習慣に影響される中で誠の神様に対する信仰を守り抜いていることです。異教の習慣染まりながら純粋な信仰が保たれることは有り得ません。
❷8-16節:マノアの提案・・・マノアの妻は『8,・・・「ああ、主よ。どうか、あなたが遣わされたあの神の人を再び私たちのところに来させ、生まれてくる子に何をすればよいか教えてください。」』と祈ると畑にいたマノアの妻に同じ主の使いがやってきます。マノアの妻は夫をその場に連れ戻り主の使いと対面させることができました。しかしマノアは目の前の人物が預言者か何かであって主の使いだとは思いもしませんでした。妻に伝えたことをこの人物に再度言わせてみて、妻の話には整合性があることを確認します。この人物を引き留めもてなしをしたいと言い出したところはギデオンの時と酷似しています。マノアは目の前の人物が自分たちを害する存在であるかどうかの確証を求めます。「15・・・私たちにあなたをお引き止めできるでしょうか。あなたのために子やぎを料理したいのですが。」とあります。旅人をもてなすなら我が家に招待するのが慣わしです。しかし、マノアはもてなしの料理をみ使いの居る場所まで持ってくるのです。推測ですが調理用の刀も持参したかもしれません。もし目の前の人物が敵のスパイと判明したらすぐに応戦することも可能にしておいたわけです。迂闊に我が家に招こうものなら災いが降りかかるかもしれないのです。敵のスパイならこの時点で姿をくらますでしょう。しかしみ使いはそこに残っていました。
語句①ナジル人(5):英語Nazarite;ヘブル語ナジーエル[献身者]・・・この言葉は一般的に、他の人から分離され、神に献げられている人を表しています。サムソン以前にはナジル人についての言及はないが、モーセの時代以前に存在していたことは明らか。ナジル人の誓いには、(1)ワインと強い酒の断酒、(2)誓いの継続期間中に頭から髪の毛を切ることを禁じ、(3)死者との接触を避けるという3つのことが含まれていた。誓いの継続期間が終わると、 ナジル人は聖所の入り口に(1)最初の年の子羊を焼き尽くすために、(2)最初の年の雌羊を罪をささげるために、(3)平和への供え物をささげなければならなかった。これらの犠牲が祭司によってささげられた後、ナジル人はその髪を幕屋入口で切り落とし、和解の生贄の下にある火に投げ込んだ。
=注目人物=
人物①マノア(2):英語Manoah;ヘブル語マノアハ[休息、休養、睡眠、眠り] 人物②サムソン(24):英語Samson;ヘブル語シムショォウン[太陽の様な] =注目語句=