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ヨシュア記21章

ヨシュア記 21章
=本章の内容=

❶レビ族の所有地

=ポイント聖句=

43,主は、イスラエルの父祖たちに与えると誓った地をすべて、イスラエルに与えられた。彼らはそれを占領し、そこに住んだ。

=黙想の記録=

●レビ族は祭司の一族として特別な役割を与えられていましたが、他部族の様に部族として土地を分割されていませんでした。その為、レビ族はイスラエルの十二支族には数えられていません。他部族の分割地の中に居住地と放牧地が与えられていました。さらに、レビ人はその奉仕の報酬として各部族からの奉納物の10分の1が給付されていました。この観点から言えば、レビ族は他部族の支えなしには生活できません。また他部族が自ら進んで奉納しない限り幕屋や神殿は維持御できなかったといえるのです。
●レビ族はケハテ人諸氏族・ゲルション諸氏族・メラリ人諸氏族の3つの諸氏族とアロンの子孫に区分されました。荒野でのレビ人は、アロンの監督の元で①幕屋の奉仕②契約の箱の運搬③聖所での奉仕をしていました。アロンの家系は名門として特別に扱われ、アロンの息子のエルアザルの家系から大祭司が世襲で輩出されていました。その他の会見の天幕の奉仕は、ゲルション族、ケハテ族、メラリ族の3諸氏族に分担されていました。

アロンの子孫 ユダ族、シメオン族、ベニヤミン族の相続地から13の町。

+逃れの町ヘブロン(ユダ族)

ケハテ族(アロンの子孫以外) エフライム部族、ダン部族、マナセ半部族の相続地から10の町。

+逃れの町シェケム(エフライム族)

ゲルション族 マナセ半部族、イッサカル族、アシェル族、ナフタリ族の相続地から13の町

+逃れの町ゴラン(マナセ)・ケデシュ(ナフタリ)

メラリ族 ゼブルン族、ルベン族、ガド族の相続地から12の町

+逃れの町ラモテ(ガド)・ベツェル(ルベン)

※1.アロンの子孫の所有地がベニヤミン族の相続地内に置かれました。これは『ベニヤミンについては、こう言った。「主に愛されている者。彼は安らかに主のそばに住まい、主はいつも彼をかばう。彼は主の背中に負われる。」(申命記33:12)』モーセの遺言(預言)の成就と見ることができます。ベニヤミン族の分割地内に後のエルサレムが築かれています。エルサレムにはソロモンによって神殿が建設されました。
※2.民数記4章でアロンの子孫は直接神具に触れることができても、その他のケハテ族はそれが許されておらず、アロンの子孫によっておおいを被せられた後に運ぶことができました。間違いがおこり直接触った場合即死してしまうからです。その意味で言うとケハテ族には命に係わる重要な役割が当てられていました。
※3.「主は、住む町と家畜の放牧地を私たちに与えるよう、モーセを通して命じられました。(2)」とあるように与えられた町の周りには放牧地が付帯されていました。この放牧地には祭壇で奉げられる牛が飼育されていたようです。
※4.上記の表の様にそれぞれの諸氏族に1つ2つの逃れの町の責任を負わせていました。ベツェルには「逃れの町」という呼称が使われていません。
●「43-45主は、イスラエルの父祖たちに与えると誓った地をすべて、イスラエルに与えられた。彼らはそれを占領し、そこに住んだ。主は、彼らの父祖たちに誓ったように、周囲の者から守って彼らに安息を与えられた。すべての敵の中にも、一人として彼らの前に立ちはだかる者はいなかった。主はすべての敵を彼らの手に渡された。主がイスラエルの家に告げられた良いことは、一つもたがわず、すべて実現した。」ここにモーセとヨシュアによってカナンの分割が終了しました。

ヨシュア記

Posted by kerneltender