ヨシュア記14章

ヨシュア記 14章
=本章の内容=

❶カナン分割の記録(2)カレブへの分割地

=ポイント聖句=

11-12,モーセが私を遣わした日と同様に、今も私は壮健です。私の今の力はあの時の力と変わらず、戦争にも日常の出入りにも耐えうるものです。今、主があの日に語られたこの山地を、私に与えてください。そこにアナク人がいて城壁のある大きな町々があることは、あの日あなたも聞いていることです。しかし主が私とともにいてくだされば、主が約束されたように、私は彼らを追い払うことができます。

=黙想の記録=

●ヨルダン川東側の分割が終わり今度は西側の地域の分割が行われます。この分割には地勢学的配慮があったのは言うまでもありません。その他土着民族の支配地域の区分も用いられてきたことでしょう。牧畜や農作業に適した土地かなども大きく影響したことでしょう。
■カレブに率いられたユダ族一団が土地を割り込む形で要求します。カレブはカデシュ・バルネアで斥候として使わされた12人のうちの一人であり、ヨシュアとともにカナン侵攻を提言した人物です。以降この14章に至るまで表舞台には一切登場しませんが、イスラエルの為粉骨砕身働いてきたのです。斥候に出たのが40歳。カナン侵攻が始まった時にはすでに80歳となり、そこから5年経過し今では85歳なのです。ポイント聖句にあるようにカレブの壮健ぶりは周りのユダヤ人も認めるところだったのでしょう。かつて荒野でコラたちが自分たちのリーダーとしての正当性訴えて造反したことがありましたが。カレブは自分のリーダーとしての正当性を決して主張することはなく忠実にイスラエルに仕えていたのです。ここに私達はイエス様の御姿を見ることができるのです。イエス様は神の御子であられる方です。しかし御子としての一切の特権を行使することはなさいませんでした。ただただ父なる神様に従順であられたのです。
■カレブはヘブロンの地を要求します。ここはアブラハムがかつて住んでいた場所であり妻サラを葬るためにアブラハム購入した土地が存在しています。しかし同時に屈強の民族アナク人の都市国家さへ残っていたのです。イスラエルは未だにこの地を占領さへしていないのです。こんな他の部族が敬遠した土地を敢えてカレブは選んだのです。誰が好んで困難な環境に飛び込むでしょうか。この姿にも私達はイエス様の御姿を見ることができるのです。パウロはピリピ人への手紙でこのイエス様の御姿を端的に表現しています。
「キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。ピリピ人2:6~8
●カレブはイエス様の御姿を見たわけではありません。しかし主なる神様に従うとは神様の御計画を知り己を捨てて忠実に仕えることにあることを知っていたのです。

ヨシュア記

Posted by kerneltender