エリコの城壁は地震の誘発で崩壊した!?

なるほどTheBible2022/10/07
=エリコの城壁は地震の誘発で崩壊した!?=
【参照聖句】
あなたがた戦士はみな町の周りを回れ。町の周囲を一周せよ。六日間そのようにせよ。
七人の祭司たちは七つの雄羊の角笛を手にして、箱の前を進め。七日目には、あなたがたは七回、町の周りを回り、祭司たちは角笛を吹き鳴らせ。ヨシュア記6章3~4節(新改訳2017)
💙「エリコの城壁崩壊事件」を科学的に考察することができます。神様は確かに自然を超越されている方で。しかし、物理の法則を自ら無視する方ではありません。地球を知り尽くしておられる神様が、神様が選んだイスラエル人のほんのわずかな力を借りて、「自然災害」を誘発さ、このエリコの城壁崩落を陥落させたのです。
💚イスラエルとヨルダン川西岸は世界で最も危険な断層のひとつである「シリア・アフリカ断層」上に位置し、これまでにも地震で壊滅的被害を被ってきた歴史があります。「シリア・アフリカ断層」上には、北から南へフーラ渓谷、ガリラヤ湖、ヨルダン渓谷、死海、アラバ砂漠、紅海が位置しています。エリコは、死海に注ぐヨルダン渓谷つまりヨルダン川河口から北西約15kmにあり、さらには、海抜マイナス250mの低地でより断層の近くに位置しています。「スルタンの泉」と呼ばれるオアシスがありますが、自然と水が湧き出ることも軟弱な地盤であることを物語っています。
💚エリコの城壁は、世界最古の城壁と言われ、壁と塔で構築されていました。城壁は、前8350年~前7370年頃の地層から、広さ約4ヘクタール(周囲800m)、高さ4m、幅2mの石壁で囲まれた街「テル・エッ・スルタン」として発掘されています。塔は、高さ8.5メートル(3階建て)、直径9メートルです。ところが城壁跡を見ると、いずれも自然石に加工の後がなく、人が抱えて運べる自然の石を無造作に積んだように見えます。陥落時の城壁は、当時のエリコ住民の作ではなく、祖先からの遺物です。震度6強以上の地震でも起きればひとたまりもなく崩壊するのです。
💚エリコの城壁内の4ヘクタールほどの狭い土地に約1万人が生活していました。この人数からすると、恐らく正規兵は2000名程度、民間人を動員しても4000名程度にしかなりません。それに対してイスラエルは兵士だけで60万人。こんな小規模な都市国家、イスラエル軍なら一ひねりです。一瞬で戦闘は終了してしまうはずです。また、周囲を囲んで兵糧攻めにすれば、何もしなくても自滅してしまうのです。つまり、エリコを陥落させるのに左程の軍事力は必要としません。ですから神様の力抜きでも簡単に攻略できる筈です。
💚しかし、イスラエル軍が選んだのは、人間の知略に頼る方法ではなく、主なる神様の指示通りを実行する行動だったのです。恐らくこの行進に動員された人数は、(祭司の数やラッパ手の7人という数に合わせて7列×1m間隔にして1列800人で1周分とすると)5600名。しかしこれではエリコの戦闘員よりも多くなってしまいます。恐らく1000名から2000名程度の少人数だったかもしれません。いや、もっと少なかったかもしれません。
💚イスラエル軍は命じられた通り、エリコの城壁の周囲を合計13周行進しただけです。成人男子の歩く速度は平均毎分80mとするとエリコ1周は10分程度でロスタイムを考慮してもわずか20分程度で周りきるのです。しかし、これだけの人数でこんな短時間の行進でも、この動作が多少なりとも地面に振動を与えることは可能です。しかも、この小さな刺激でも、大きな地震を誘発することは可能なのです。イスラエル人はこの科学的メカニックを知る由がありません。神様だけがご存じの絶妙なタイミングだったのです。