へブル人へ手紙 10章

ヘブル人への手紙 10章
=本章の内容=

❶キリストの犠牲がもたらすもの❷大祭司であるキリストと私達の関係➌ユダヤ教原点回帰者への警告❹基督者の歩み方

=ポイント聖句=

ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。それは大きな報いをもたらすものなのです。あなたがたが神のみこころを行って、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。(10:35~36)

=黙想の記録=

●9章でイエス様こそ真の完璧な大祭司である事を学びましたが、本章はイエス様の犠牲が私達の人生にもたらす影響について考えさせる個所です。
●律法に規定された犠牲がおびただしく捧げられ、罪の贖いとしたところで、その行為が神様の満足つまり神様が受け入れてくださる基準には全く到達できていなかったのです。様々な犠牲を払い、命の危険も省みず、世界の最高峰の山の到達できたからと言って、神様のおられる領域には達することは出来ないのです。罪という大きな荷を負っている人間にはなおさら無理なことです。ところが、天から下りて来られた神、イエスキリストが、神と人とに横たわる大きな溝を埋め、ご自身の犠牲を持って両者を引き寄せてくださったのです。
●そればかりか、恐怖の念しか無かった神との関係を、「父なる神よ」と呼べるほど親しい仲に取り持ってくださったのです。更に聖霊なる神様が、神様に愛される者に相応しくなる様に、養育係として聖霊なる神様を側にお遣わしになられました。この方の助けにより、イエス様のお名前によって私達は大胆に父なる神様に近寄り尊い交わりをする事が出来るようになったのです。
●ユダヤ教原点回帰派への警告は、霊的な目をもう一度覚醒せよというものです。彼が戻る先は、結局この世の縛りに戻る事なのです。自由を求めかえって奴隷状態に陥る事なのです。では私達の信仰は何に目を向ければ良いのでしょう。約束のものを手にするには何をすれば良いのでしょう。第一に救いの確信を強める事です。第二に神様の御心を遂行する事です。第三に全ての点で忍耐を働かせる事です。