へブル人へ手紙 2章

ヘブル人への手紙 2章
=本章の内容=

❶間とは何者なのか❷キリストイエスは御使いよりも劣った人間となられた

=ポイント聖句=

そういうわけで、神のことについて、あわれみ深い、忠実な大祭司となるため、主はすべての点で兄弟たちと同じようにならなければなりませんでした。それは民の罪のために、なだめがなされるためなのです。主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです。(2:17~18)

=黙想の記録=

●1章の補足ですが、1章にはなぜ御使いについての記述が多いのでしょう。旧約聖書で御使いはイスラエルの父祖たちの人生に関わり続けました。ソドムゴモラに神の怒りの鉄槌を下し、諸国の王たちの軍隊にも立ち向かった程の力と権威が与えられていました。御使いは人間の世界に具現化した霊的世界の住人です。ユダヤ人はそれを信じていながら、これら天使を治める権限のあるイエス様は認めようとしなかったのです。イエス様はこの御使いよりはるかに偉大な方なのです。
●1章14節では、御使いは神の相続人にはなれませんが、驚くべきことに彼らよりかなり劣った人間を相続人にしてくださったのです。人間は御使いの様に神に仕えることさえ拒んできた存在です。そのに人間を救うためにこれら御使いよりも低い存在となり、御使いには不可能なことですが、人間が誰でも経験しなければならない「死」も経験されたのがイエス様なのです。そして、大祭司の様に、人と神の間の仲介者となられたのです