へブル人へ手紙 1章

へブル人へ手紙 1章
=本章の内容=

❶旧約の関心はイエスキリストに凝縮されている❷イエスキリストは御使いを遙かに超越されている方

=ポイント聖句=

神は、むかし先祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の相続者とし、また御子によって世界を造られました。御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現われであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。(1:1~3)

=黙想の記録=

●本書1章1~3節にはヘブル人への手紙の概要が凝縮されています。イエス様には神としての権威・権能があり、ユダヤ人が畏敬してきた神その方です。ユダヤ人が誇りとしてきた彼らの歴史そして彼らの宗教には、確かに本物の神様の介入の痕跡が認められます。しかしこの歴史とても着物の様に色褪せ古びて何の価値もなくなるのです。
●パウロは「異邦人伝道」に専念すると言っておきながら、今更なぜヘブル人への手紙を送ろうとするのでしょうか。彼は与えられた職務に忠実な人でしたが、同時に同胞を愛する点では誰にも引けを取っていないのです。ある意味で異邦人よりも手のかかる人々がユダヤ人です。それ故に他の人物では手の負えないところがあったことを痛感していたのです。この思いがこの書を書いて行った推進力だったのです。
●現代の基督者にとって同胞とはだれでしょう。同郷の人のことでしょうか。いやそれ以上に基督者が気を配らなければならない存在はあなたの家族であり親族です。