エペソ人への手紙 1章

エペソへの手紙 1章
=本章の内容=
❶三位一体の神とそのお働き❷基督者の知るべき事柄
=ポイント聖句=教会はキリストのからだであり、いっさいのものをいっさいのものによって満たす方の満ちておられるところです。(1:23)
=黙想の記録=●エペソへの手紙はローマで軟禁されていたパウロの獄中書簡と呼ばれるものです。このほかにもピリピ・コロサイ・ピレモンがこれに該当します。コリント・ガラテヤの両教会で偽教師と激しく対峙し、信仰の純潔を守ろうとするパウロの姿を見ることができました。しかしこのエペソ書は趣が全く異なることが読み始めてすぐに感じ取れます。エペソ書は「教会」について書かれていますが、これはユダヤ教のどこを見ても「教会」の文字どころかそれを匂わす箇所が見つかりません。いろいろな旧約聖書の部分を「教会」に当てはめようとしますが、やはり、パウロが神様から直接啓示で示された「教会」についての説明がベストです。ユダヤ人にとって教会は奥義だったのです。1~3章までが「教会」とは何かを、4~6章がその教会での信徒の歩み方を教える部分となっています。
●この1章では三位一体の神の中でも子なる神と聖霊なる神のご様子とお働きが端的にまとめられています。いっさいの者とはユダヤ人と我々異邦人を指している言葉です。この異邦人である我々が選ばれ、そして救われたのは、「キリストの贖いの業である十字架」と「聖霊によって与えられる信仰」による以外の何物でもないのです。さらに御国の住人であることの証拠として聖霊が信じた者に内住しているのです。
●我々の信心深さや熱心さによるのではなく「神の一方的な恵み」によるものでもあるのです。教会は救いと言う基礎をもった人々の群れなのです。