最新情報

サムエル記第二21章-3

サムエル記第二21章-3(15-22節)
=本章の内容=

➌勇者ダビデの後継者

=ポイント聖句=

17,ツェルヤの子アビシャイはダビデを助け、このペリシテ人を打ち殺した。そのとき、ダビデの部下たちは彼に誓って言った。「あなたは、もうこれから、われわれと一緒に戦いに出ないでください。あなたがイスラエルのともしびを消さないために。」

[ペリシテ人との戦いの経緯] [1]ベゼルでペリシテ人の巨人族イシュビ・ベノブがダビデ軍に戦いを挑む

[2]アビシャイが率いる部隊がイシュビ・ベノブの部隊を制圧。イシュビ・ベノブ①が倒される

[3]ゴブでペリシテ人が戦いを挑む

[4]シベカイが敵軍の敵の勇者サフ②を倒す

[5]エルハナンが敵の勇者ゴリヤテの兄弟ラフミ③を倒す

[6]ガテで戦いが再燃するもヨナタンが多肢族の勇士④を倒す。

=黙想の記録=

➌15-22節:勇者ダビデの後継者・・・3年の飢饉の記述同様、この戦いがいつの時点であるかは具体的には記載されていません。Ⅱ歴代20:4-8に同一記事がありラバ攻略後ベゼルで起きたペリシテ人との戦いと記されています。ゴリアテと同じ巨人族のイシュビ・ベノブが武装蜂起しました。前線にいたダビデの窮地を救ったのがアビシャイで、ダビデが前線に出る危険性を説きダビデはその説得に応じたようです。アビシャイ、シベカイ、エルハナン、ヨナタンの活躍ぶりを記されています。ここで作者が主張したかったポイントは「ダビデが前線にいなくても彼の有能な部下たちはかつてダビデがしたように巨人を打ち負かすことができた。」と言うことの確証でした。つまりダビデ亡き後でも敵に対して盤石な基盤ができていたことを告げたかったのです。ダビデは一流の兵士でした。そして彼の偉業の一つはダビデに匹敵する一流の指揮官の育成に成功したということです。しかし忘れてはいけないのは、「信仰の兵士」を作り上げることができたかと言えば、恐らくNOという結論になるでしょう。

=注目地名=

地名①ゴブ(18):英語Gob;ヘブル語ゴウブ[貯水槽] =注目人名=

人名①ラファ(16):英語giant,;ヘブル語レファイー[巨人族]

人名②イシュビ・ベノブ(16):英語Ishbibenob;ヘブル語イェシェボベノーブ[彼の住居はノブ]・・・ラファの息子、ペリシテ人の巨人の一人で、ダビデを戦いで攻撃しアビシャイに殺される。

人名③シベカイ(18):英語Sibbechai;ヘブル語スベハイ[織物師]・・・ダビデの護衛官。王の軍隊の24,000人の司令官。ゼラの子孫であり、「フサテ人」と呼ばれるユダ人。

人名④サフ(18):英語Saph;ヘブル語サフ[背が高い]・・・ペリシテ人の巨人族の一人

人名⑤ヤイル(19):英語Jaareoregim,;ヘブル語ヤエレオレギーム[織姫の森]・・・ベツレヘムの男で、巨大な殺し屋エルハナンの父であり、ダビデの強力な戦士の一人。

人名⑥エルハナン(19):英語Elhanan;ヘブル語エルハナン[神は恵み深き方]

人名⑦ゴリヤテ[新改訳2017] ゴリヤテの兄弟ラフミ[リビングバイブル] (19):英語the brother of Goliath(KJV)【直訳】ゴリアテの兄弟・・・ダビデに倒されたゴリアテの兄弟で本人ではない。

人名⑧シムア(21):英語Shimea;ヘブル語シムイ―[名高い]

人名⑨ヨナタン(21):英語Jonathan;ヘブル語ヨナサーン[エホバは与えた] ・・・ダビデの甥