サムエル記第二12章-3
サムエル記第二12章-3(24-25節)
=本章の内容=
❸ソロモンの誕生
=ポイント聖句=24-25,ダビデは妻バテ・シェバを慰め、彼女のところに入り、彼女と寝た。彼女は男の子を産み、彼はその名をソロモンと名づけた。主は彼を愛されたので、預言者ナタンを遣わし、主のために、その名をエディデヤと名づけさせた
=黙想の記録=❸24-25節:ソロモンの誕生・・・ソロモンの誕生はBC999年。バテ・シェバとの間に生まれた子供が死んでから2年後です。ダビデとバテ・シェバの関係を適切なものでで締めくくるために作者が挿入したものと思われます。王国を継承する息子の誕生は見過ごすことのできないほど重要だからです。バテ・シェバは初子を失ったことに落胆したことでしょう。ダビデ王に見染められ国母となれる過程が順調に進んでいることに有頂天でいられたことでしょう。ところが生まれて来た子供は名前も付けられないまま・・・8日目に幼児割礼と同時に名付けられる・・・明らかに主なる神様の手によって死んでいくのです。外面上観察できる異常とすれば頭血腫かもしれない。出産以降のバテ・シェバについて聖書は一言も触れていません。バテ・シェバは子供の様子を見て初めて自分の犯した罪の大きさに気付かされたことでしょう。野心を持って王に近づき王に姦淫の罪を犯すように誘惑し夫ウリヤの殺害に同意してしまう大罪を犯しているのです。彼女は子供と一緒にいた7日間をどのように過ごしたのでしょう。また子供の死後しばらくの心痛を察するに余りあります。しかしこの心の痛みはダビデ同様神様の御心を損なったことに対する悔い改めの期間となったのです。「24,ダビデは妻バテ・シェバを慰め、彼女のところに入り、彼女と寝た。彼女は男の子を産み、彼はその名をソロモンと名づけた。」とあり、心から悔い改めたダビデとバテ・シェバに主なる神様は特別な慈悲を掛けられ二人の間にソロモンを授けてくださいました。「24-25,・・・主は彼を愛されたので、預言者ナタンを遣わし、主のために、その名をエディデヤと名づけさせた。」とあるように、この生まれて来た子供がダビデの他の子供達と異なり特別な意味を持った人物になることを予測させるために二人の元を訪れ祝福するのです。「エディデヤ」とは「エホバを愛する人」の意味です。二人が主なる神様の臨在を認めていたのを確認したからこそ与えた名前なのです。
=注目人名=人名①ソロモン(24):英語Solomon;ヘブル語シェロモン[平和]・・・BC999年生。ダビデ41才、アブシャロム9才の時。ウリヤ殺害から2年後。
人名②エディデヤ(25):英語Jedidiah;ヘブル語イェディディヤ[エホバを愛する人]・・・預言者ナタンを通してソロモンに与えられた名前