ペテロの手紙第二 3章

ペテロの手紙第二 3章
=本章の内容=

❶神様の存在に懐疑的な人々

=ポイント聖句=

また、私たちの主の忍耐は救いであると考えなさい。それは、私たちの愛する兄弟パウロも、その与えられた知恵に従って、あなたがたに書き送ったとおりです。(3:15)

=黙想の記録=

●進化論は当時の時代の要請から創作された物である事をご存知でしたか。産業革命がもたらした貧富の差を肯定させるためには「弱肉強食」の思想を拡散するしかなかったのです。それが進化論です。進化論者の研究を支えていたパトロンが産業革命の成功者であったことからも頷けるのではないでしょうか。
●ところが近年、「地上に生えていた草を胃の中に入れたままのマンモス」が発見されました。この事実がもたらすことは、「マンモスが生きたまま生き埋めになったこと、つまり、大洪水によって撹拌された土砂が溺れ死んだマンモスを一気に覆ったこと」以外に説明する術が無いのです。遺骨を納骨すると三年ほどで液化するくらいです。-樹木葬業者に聞いた話です-地上で死んでしまったマンモスが原型のまま残るはずが無いのです。
●ペテロが存命した当時でも、ノアの時代の洪水については懐疑的な人々が沢山いました。この洪水を神話の類と吹聴する人物です。更に、神は空想の産物、つまり神の裁きなどないと言って憚らなかったのです。しかし、やがて来る戦争という患難が間近に迫っている事は否が応でも認めざるを得ません。そこで偽教師は「患難が来る事など無い。面白楽しく人生を享受せよ。」とも主張していたのです。
●「財産があれば、不幸も不幸じゃなくなる」「不幸なんていうマイナス思考が不幸を呼ぶんだ」と言っている現代人と似ていると思いませんか。
●ペテロの手紙は迫害に臨む基督者の心構えを述べたものです。それは以下の通りでした。①基督者には必ず試練に遭遇する②不幸は試練であり基督者の内面を変えていく訓練の一つ③一人ではなく運命共同体である教会が結束することで、必ず乗り越えることができる。基督者が成長できるのは試練に遭遇した時なのです。