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コリント人への手紙第二 1章

コリント人への手紙第二 1章
=本章の内容=

❶コリント教会を訪問する約束を履行できない理由

=ポイント聖句=

わたしたちは、あなたがたの信仰を支配しようとする者ではなく、あなたがたの喜びのために働く協力者です。あなたがたは、信仰に堅く立っているからです。 (1:24)

=黙想の記録=

●コリント第一の文末でパウロはコリント教会を訪問するとの約束をしていますが、それがいまだに実行できません。第一の手紙によって処罰を断行した結果はすでに伝え聞いていますが、厳しすぎる対応に押し潰されそうになった信徒がでてきてしまったことや、偽教師がパウロの使徒職に疑義を出てきたのです。パウロが第一の手紙のフォローの為にコリントに赴かないはずがありません。パウロのことを「しかり」と「否」を同時に使う二枚舌、約束を守れないいい加減な人物と言いふらす者がでてくる始末だったのです。これが第二の手紙を送るに至った理由です。パウロはこの手紙を送った後にコリントに赴き数カ月を過ごしています。
●「サタンは光の天使に偽装する」ことがこの手紙の一貫して語っているテ―マの一つです。それは外部の人間ではなくコリントの指導者の中にもいたのです。その現れの第一は、コリンの信徒自身が、自分たちの正義を振りかざし、弱い兄弟姉妹また問題を起してしまった兄弟姉妹を必要以上に攻め立てているだけ。この兄弟姉妹の信仰の回復のために働きかけることもしないどころか、反対に押しつぶし、信仰を失わせようとしていたことで明らかにされます。これは「義」という光をまとった天使つまりサタンの所業です。第二はパウロの使徒職を疑わせる陰口を吹き込み、パウロを排斥しようと活動していた人物たちのことです。彼らはパウロとは異なり口先だけで、「信仰による戦い」をまともに戦ったことのない人物です。彼らの語ることは実績であったり学歴であったりする自慢話で始終しています。要するに「人生の艱難辛苦を経験することを避け、平穏に楽しく生きていること」を「神様の祝福」と勘違いしている人たちのことです。戦っているふりが上手にできる者つまり、「教会の中で、自分の栄光栄達ばかりを求めたがる光の天使」だったのです。
●私たちの教会にこの「光の天使に偽装した人物」が紛れ込んではいないでしょうか。あなたは光の天使に偽装した人物に加担していませんか?