テモテへ手紙第一 1章

テモテへの手紙第一 1章
=本章の内容=
❶挨拶❷無益な議論と律法の意義➌罪人の救い主であるキリストイエス❹信仰の破船に遭った人々
=ポイント聖句=「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。」ということばは、まことであり、そのまま受け入れるに値するものです。私はその罪人のかしらです。 しかし、そのような私があわれみを受けたのは、イエス・キリストが、今後彼を信じて永遠のいのちを得ようとしている人々の見本にしようと、まず私に対してこの上ない寛容を示してくださったからです。 (1:15・16)
=黙想の記録=●テモテへの手紙、テトスへの手紙、ピレモンへの手紙は、信徒にではなく、教会の牧者に対して書かれた「牧会書簡」と呼ばれています。
●テモテの父はギリシア人、母はユダヤ人でした。パウロはことのほかテモテを気に入り、自らの宣教旅行(第二・三回)に同行させました。ユダヤ人の手前、彼に割礼を受けさせました。テモテはパウロに同行するほか、コリント教会やエペソ教会など、パウロがすでに宣教活動を行った場所に派遣され、そこで信徒指導に当たっています。最期は、そのエペソで土着の多神教教徒によって石打に遭い殉教したと伝えられています。テモテへの手紙は教会の「主要儀式の持ち方」や「監督者としての心得」をパウロが直に教えたものです。
●信仰の戦いを全うするために必要なのは「果てしのない空想話と系図」とに心を浪費することではなく「きよい心と正しい良心と偽りのない信仰とから出て来る愛」を絶えず追及していくことにあります。「律法」はこの信仰の基本の追求の為に神が用意された心の鏡なのです。如何に私たちは「正しさや清さ」からかけ離れ、「汚れており、罪人そのものである」かが分かるのです。
●この罪人を救うのは法則や原理ではなく「救い主なるイエス様」という御方なのです。「罪からの救いは、到達する目標値ではなく、天から与えられキリストイエスを信じることにある」これが福音です。