テサロニケ人へ手紙第一 5章

テサロニケ人への手紙第一 5章
=本章の内容=
❶夜中の盗人のように来る❷指導者を認めなさい➌最後の挨拶
=ポイント聖句=主の日が夜中の盗人のように来るということは、あなたがた自身がよく承知しているからです。(5:2)
=黙想の記録=●歌舞伎の台詞が語源だそうですが、「強きを挫き弱きを助く」という言葉があります。「意味は強き=悪人と考えていて、その悪人から弱いものを守る。」という意味です。ところが現代では「強きに阿(おもね)り弱気を挫く(叩き落とす)」傾向にあります。つまり生きていく上では「正義より大同につく」方が俄然楽なのです。「気ままな者を戒め、小心な者を励まし、弱い者を助け」とパウロは勧めていますが、残念ながら現代の基督者の中には「触(さわ)らぬ神に祟(たたり)りなし」で問題を抱える人々に歩み寄ることさえしない人も少なくありません。「良き隣人」は教会内だけのパフォーマンスの様に見えるときがあります。またそれを見て「偽善者だ」と言う人ほど何もしていないことが多いのです。
●「主の日が夜中の盗人のように来る」と言うことは「予測不能」つまり「再臨の日を限定するのは不可能」ということになるのです。確かに昨年から見れば今年は異常な状態が多すぎです。さらに10年20年前には想像もつかなかったようなことが今平然と起きています。
●パウロは心落ち着かない人に向かって「神は、私たちが御怒りに会うようにお定めになったのではなく、主イエス・キリストにあって救いを得るようにお定めになったからです」と「確固たる救いがあること」をはっきり宣言しました。さらにこうした不安ばかりが湧いてくるこの世にあって、この世の人の様に「あたふたする」のではなく泰然自若(たいぜん-じじゃく)とした「光の子として暗闇を照らして歩め」と勧めているのです。「不安に操られて行動する」のではないのです。「御霊に導かれた行動する」これが基督者です。