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テサロニケ人へ手紙第一 2章

テサロニケ人への手紙第一 2章
=本章の内容=

❶福音を語る動機❷母として父として導く➌テサロニケ教会への賛辞

=ポイント聖句=

私たちは神に認められて福音をゆだねられた者ですから、それにふさわしく、人を喜ばせようとしてではなく、私たちの心をお調べになる神を喜ばせようとして語るのです。(2:4)

=黙想の記録=

●福音を聞き入れない相手のことを、あなたは「この人は聴く気がない。悪魔に囚われている。神様が見捨てた。」などと思ったことがありませんか。「この人より私の方が人として道理をわきまえて居る」とか「この人よりキリスト教のことをよく理解している」という優越感から福音を語っていることはありませんか。あなたが福音を伝えようとする思いはどこにありますか?或いは、早く信徒を増やしたい。早く大勢の前に出られる様にしたい。などという誘惑がありませんか。逆に全然信徒が増えない。何故私は有名になれないのだろうと。パウロは本章冒頭で「私たちの心をお調べになる神を喜ばせようとして語る」と福音を語る動機を定義しています。この相手が胸襟を開いてあなたの言葉を何の躊躇もなく聴く為に、あなたはどれだけ時間を費やしてあげたのですか。パウロがテサロニケ人に福音を語る時、「母の様に優しくふるまい」「父の様に厳かに」語ることを心掛けていました。卑しい利得を求める為ではなく純粋に福音を語っていることの証明として、パウロは自ら働きながら生活の必要を満たしていたのです。これが本来の宣教のありかたのはずです。
●子供は親の後ろ姿から多くを学ぶものです。テサロニケ人は信仰を持った為に地元のユダヤ人からどんなひどい仕打ちを受けたことでしょう。でも、彼らは主に従ってきたのです。たった数週間のパウロとの出会いが、テサロニケ教会を勇敢な信仰に駆り立ててきたのです。パウロの巧妙な説得力や詭弁からではなく、パウロの後ろ姿であることは言うまでもありません。