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テサロニケ人へ手紙第一 1 章

テサロニケ人への手紙第一 1章
=本章の内容=

❶あいさつ❷テサロニケ教会への評価➌信仰の闘い

=ポイント聖句=

また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。(1:10)

=黙想の記録=

●パウロの第2回宣教旅行はAD50年~52年の間に行われました。陸路でガラテヤ・アジア地方を廻り、海路でマケドニア地方、そしてアテネに渡り、そしてエルサレムに戻ってくるというものです。テサロニケもまたアジア・ヨーロッパを結ぶ要衝にあり、マケドニア地方最大都市で人口20万人と推定されています。またユダヤ人が多く、街の各所にシナゴーグがあったそうです。
●パウロはこの旅行でテサロニケに4週間ほど滞在し布教活動を行った結果教会が設立されました。ところがユダヤ人が扇動する輩に攻撃され脱出します。アテネで落ち合ったテモテを派遣しその後の様子を聞き出しパウロは安堵するも、諸般の問題がテサロニケ教会を襲う危惧を覚えこの手紙を書きます。パウロ同様、テサロニケ教会もユダヤ人からの激しい迫害を受け困難の中に立たされていました。この困難に立ち向かうため、パウロは「主イエスの再臨」の希望を持たせるためにこの書簡を書いたのです。
●本章は単純な挨拶文などではなく、信仰ゆえの闘いにすでに立ち向かうテサロニケ教会へ、つまり信仰の同志へのねぎらいと励ましが書かれているのです。本章末尾にはこの手紙の目的「再臨への希望を待ち望み」、信仰の闘いを勇敢に立ち向かって欲しいとのパウロの願いが込められています。
●「希望」は絵に描いた餅ではありません。基督者の場合この希望は神様からの約束であり、イエス様の復活で確証されたものです。
●主の再臨については①患難前空中再臨説②患難中期地上再臨説③患難後地上再臨説の3つがあります。「主の再臨の時期」を議論しあい、反目しあうとすれば、それが悪魔の思う壺なのです。それぞれの確信に合って判断なさってください。
●要は主がいつ来ても良い様に純潔な花嫁として準備することではないでしょうか。
※「携挙=空中再臨」は18世紀から19世紀初頭にプリマスブラザレンを中心に広まっていった教理です。死を見ることなく天に挙げられたエノク・エリヤの例や、ユダヤの慣習では、結婚式が「花婿が花嫁を迎えに来て、花婿宅で身内だけの結婚式を行う」「親戚知人を招いての盛大な披露宴」の二段階に分かれていること等にその根拠を置いています。