金の腫物と金のねずみ

2024年7月4日

なるほどTheBible2023/12/02
=金の腫物と金のねずみ=
そもそも償いの品物になぜ腫物やねずみの像を作り出す必要があったのか
でしょう。
[参考聖書箇所]サムエル記第一6章17-18節
17罪過を償ういけにえとして送られた腫物の金の模型は、五つの町、アシュドデ、ガザ、アシュケロン、ガテ、エクロンの領主たちからのささげ物でした。 18また、金のねずみの像は、五つの町の属領である要塞の町々や地方の村々など、他のすべてのペリシテ人の町からの、イスラエルの神をなだめるささげ物でした。
【Answer】
宗教指導者たちは情報収集に長けていた人物達ですから、疫病の原因がネズミから来ている(実際はネズミを介して運ばれるノミ)ことをすでに承知していたのです。腫物もねずみもイスラエル人の忌み嫌うものです。熱心なユダヤ教徒ならそのまま遺棄してしまうはずです。金そのものを渡せばいいのではという素朴な疑問が湧いてきませんか。実はこれにも邪悪な指導者(祭司たちと占い師たち)の目論見があったのではないでしょうか。これも私の想像ですが、牛車を牽引する雌牛同様、これらの金の品物も始めから自分たちに戻ると踏んでいたのです。もし手を加えない金そのものが元に戻ってきたら、その金を捻出した領主に変換されてしまうはずです。だから敢えて金に手を加え腫物やねずみを作らせることで宗教的意味合いを持たせ一般人に触らせないようにしたのです。そしてそれらが戻って来た時には自分たちに必ず処理が任せられるように画策したのです。また予定通り牛が戻って来れば疫病終息の仕方をすでに知っているので宗教指導者(祭司や占い師)の指揮の元、根絶作戦を指示できるので祭司や占い師の株は爆上がりするはずです。ねずみこそ疫病神であるとの印象操作でもあったのです。