ペテロの手紙第一 3章
ペテロの手紙第一 3章
=本章の内容=
無言の言葉①夫婦関係②教会の相互関係③危害を加える者
=ポイント聖句=最後に申します。あなたがたはみな、心を一つにし、同情し合い、兄弟愛を示し、あわれみ深く、謙遜でありなさい。(3:8)
=黙想の記録=●危機が迫る時に内輪揉めがよく起きます。危機に迫る時ほど結束力が試されるのは言うまでもありません。一人一人の能力がどれほど高いものであっても、それは何の意味もありません。社会の最小単位は夫婦です。この夫婦に結束力があれば乗り越える課題は一つです。でも心が離れていれば、それぞれの課題になるので、問題は二倍以上に膨れ上がります。教会を形成する兄弟姉妹のベクトルが四方八方に散らばっているのなら、そんな教会はたちまち迫害者の餌食になることでしょう。
●ペテロは一番分かりやすい夫婦関係を使って、本物の結束力のあり方を説明しています。妻を使って表現したかったのは自己顕示欲、夫を使っては支配欲が結束力の障害になることを説明しているのです。妻だけが弱い器では無いのです。あなたの目に弱い器と映ってしまう兄弟姉妹はいませんか?結束力はこうした兄弟姉妹を見捨てて行く時同時に失われていくのです。財力や能力、経歴や学歴を元々持っている人達は、それらが無くなり、自分が弱い器になることを想像できません。いえ、想像したく無いのです。そんな物は突然襲いかかる禍の前に何の役にも立たないはずです。
●教会は結束力を学ぶ実践現場です。そして問題を我が身の物と思い、弱った兄弟姉妹と共に歩む事が神様の望みなのです。反対者に向かい反抗することはかえって問題を大きくしてしまうものです。ペテロはイエス様が捕縛されたとき、イエス様の望みと正反対の行動を取ってしまい、返って自分の首を絞めることになったのです。カヤパ家から脱出した後、彼は返って戦々恐々とした日々を過ごさなければなりませんでした。無抵抗でいられますか?さらに進んで優しくなれますか?あなたは暖簾になれますか?これもまた困難を乗り切る秘訣となるのです。