烏は死臭を嗅げない

2024年6月29日

《なるほどThe Bible》2021/08/23
=烏は死臭を嗅げない=
【参照聖句】何羽かの烏が、朝、彼のところにパンと肉を、また夕方にパンと肉を運んで来た。彼はその川から水を飲んだ。列王記 第一17章6節新改訳2017
🔷「烏(カラス)は死臭を嗅ぎ分けて遺体が出た家に飛来する。」などと言われていますね。まるで死神の使いの様な言われ方もされています。ところが鳥類は匂いを嗅ぎ分けられないので、死臭を嗅ぎわけることはできないわけです。ところが、視覚はかなり優れているので、動物やその死骸を遠くからも見分けることができます。逆に言うと、烏のいるところの近くには、餌になる食べ物があると言うことです。更に烏はかなり薄暗くても物を判別できます。その為夜陰に乗じて墓場にあるお供えをかっさらうことができるのです。
🔷さて、列王記に登場するエリヤのところに食べ物を運んだ烏のことですが。一説によるとエリヤのところに運ばれてきた食べ物は、異教徒の儀式の際の供え物と言われています。それを烏が見つけて奪い取りエリヤの元に持って来たことになるのです。もし、この説が正しいとすると、エリヤにとっては相当受け入れ難いはずです。ペテロの前に不浄な生き物がいっぱい入っていた風呂敷が天から降りてきた時のことを思い出してください。これは異教徒を受け入れよとの神様の導きでした。と、言うことは、潔癖なエリヤにとって、異教に染まった同胞は受け入れ難い存在だったわけです。それでも、敢えて受け入れよとの神様の御心がそこには現されているとは言えないでしょうか。

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Posted by kerneltender