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列王記第一4章-1

列王記第一4章-1(4:1-6)
=本章の内容= ❶ソロモン王国の高官リスト

=ポイント聖句=

5,ナタンの子アザルヤは政務長官、ナタンの子ザブデは祭司で王の友

ソロモン王国の高官リスト

人名/役職/父の名前

①アザルヤ(2):英語Azariah;ヘブル語アゼリヤ[エホバは助けられた]/祭司/ツァドク(2)

② エリホレフ(3):英語Elihoreph;ヘブル語エリホレッフ[神の収穫の時]/書記/シシャ(3)

③アヒヤ(3):英語Ahijah;ヘブル語アヒヤ[エホバの兄弟]/書記/シシャ(3)

④ヨシャファテ(3):英語Jehoshaphat;ヘブル語イェホシャバット[エホバは裁かれた]/史官/アヒルデ(3)

⑤ ベナヤ(4):英語Benaiah;ヘブル語べナヤ[エホバは建てられた]/軍団長/エホヤダ(4)

⑥ ツァドク(4):英語Zadok;ヘブル語ツァドク[正義]/祭司

⑦ エブヤタル(4):英語Abiathar;ヘブル語エビヤサール[私の父は偉大である]/祭司

⑧アザルヤ(5):英語Azariah;ヘブル語エゼリア[エホバは助けられた]/政務長官/ナタン(5)

⑨ザブデ(5):英語Zabud;ヘブル語ザブードゥ[与えられた]/祭司・王の友/ナタン(5)

⑩アヒシャル(6):英語Ahishar;ヘブル語アヒショール[私の兄は歌った]/宮廷長官

⑪アドニラム(6):英語Adoniram;ヘブル語アドニラーム[私の主人は仰せられる]/役務長官/アブダ(6)

【ダビデ王国とソロモン王国の要職比較】

ダビデ王国8章 ダビデ王国20章 要職名 ソロモン王国4章
ダビデ ダビデ 国王 ソロモン
ヨアブ ヨアブ 全軍の長(軍団長) ベナヤ
べナヤ べナヤ 外人傭兵の指揮官 ×
× アドラム 役務長官 アドニラム
ヨシャファテ ヨシャファテ 史官 ヨシャファテ
セラヤ シェワ(シシャ) 書記 エリホレフとアヒヤ
ツァドクとエブヤタル ツァドクとエブヤタル
イラ
祭司 アザルヤ
ツァドクとエブヤタル
× × 政務次官 アザルヤ
× × 宮廷長官 アヒシャル
× × 祭司で王の友 ザブデ
=黙想の記録=

❶1-6節:ソロモン王国の高官リスト・・・ここに名を連ねた高官は国王ソロモンと同席が許され重要な会議を行っていた人物達です。外人傭兵の指揮官が無くなっています。イスラエル人と異国人の区別をつけないソロモンの同化政策の表れです。この方が機能的なのです。しかし着実に異教文化が浸透していくのです。役務長官とは国民の役務(兵役、兵器の製造や公共事業の強制労働)のに関する監督管理です。新設された宮廷長官はソロモンの宮廷における執事です。政務次官は12人の守護の監督管理で各地からの貢納物や貢納金の貢納状況を見て厳しく指導する役職で12人の守護に最も嫌われていた役職です。後に地域住民の反感を買い殺害されます。(Ⅱ歴代誌10:18) アザルヤとザブデはナタンの子と記されています。また双方とも祭司とされています。一説にはここに登場するナタンは預言者ナタンのことではなく、バテ・シェバとの間に生まれた子供とされています。とするとソロモンからすれば甥にあたります。当然レビ人ではありませんから正式な祭司職には就けないはずです。だとするとソロモンはここでも律法を無視していることになるのです。ソロモンにとって宗教界は侮れない一大勢力です。ここを牛耳るために必要な処置だったのでしょう。最後にツァドクとエブヤタルが祭司に名を連ねています。エブヤタルはソロモンによって罷免追放されているので、恐らく彼の功績を称賛するために記録しておいたものと思われます。ところがこれも「名誉を残してやるから自分の兄弟が祭司職に就くことに目を瞑れ。」というソロモン特有の政策「交換条件」と思われるのです。兎も角ソロモンの政策には隙やほころびが見えないのです。緻密に見える政府機能ですが主なる神様に伺い求めたものではなくエジプトやペルシャなどの異国人の王国機能の模倣にすぎないのです。

=注目人名=

人名①ツァドク(2):英語Zadok;ヘブル語ツァドク[正義]

人名②シシャ(3):英語Shisha;ヘブル語シシャー[エホバは争う]

人名③アヒルデ(3):英語Ahilud;ヘブル語アヒルードゥ[子供の兄弟]

人名④エホヤダ(4):英語Jehoiada;ヘブル語イェホヤダー[エホバは知っている]

人名⑤ナタン(5):英語Nathan;ヘブル語ナサーン[与える人]・・・恐らくバテ・シャバとの間に生まれたダビデの子

人名⑥アブダ(6):英語Abda;ヘブル語アブダー[エホバの召使(僕)]

列王記第一

Posted by kerneltender