コリント人への手紙第一 16章

コリント人への手紙第一 16章
=本章の内容=

❶献金について❷コリントへの滞在希望➌テモテとアポロへの対応❹同労者への対応➎パウロの直筆

=ポイント聖句=

パウロが、自分の手であいさつを書きます。主を愛さない者はだれでも、のろわれよ。主よ、来てください。主イエスの恵みが、あなたがたとともにありますように。私の愛は、キリスト・イエスにあって、あなたがたすべての者とともにあります。アーメン。 (16:21~24)

=黙想の記録=

●本章でパウロは、諸般の依頼を一気に語っています。第一にエルサレム教会への献金です。政情不安の為大変な困窮状態だったので小アジア等の教会から献金を募りエルサレム教会に送るつもりでした。第二に自分がコリントに立ち寄る希望を持っていること。第三に同労者への温かい対応を依頼しています。
●パウロはここまで代筆をさせて手紙を書いていたのは、眼病に侵されていたと考えられています。渾身の力を振り絞り書いたのがこの結びの言葉です。「主を愛さない者はだれでもはのろわれよ。」誰よりもすべての信徒のことを気にかかているパウロならではの言葉です。こんな乱暴な言葉を使うほどに、病理的問題を持っていたコリント教会のことを心配しているのです。この教会の問題の背景に我ら人類の敵「サタン」が暗躍していることを見抜いていたのです。
●教会の中で基督者が何か問題を起こしたとき、「交流断絶というトカゲのしっぽ切り」とい方法では、解決とは言えません。また教会の成長などありえないのです。その問題の背景にいるサタンとの戦いに勝利しなければならないのです。問題と思われる部分が実は今教会の抱えている暗闇の部分だからです。そこに光を差し込まない限り教会に光は届きません。コリント人への手紙はこれを教えている章です。